音楽の墓場

音楽をほとんど聴かない。聴きたい音楽がないのだ。

そんな中で定期的に何度も聴いているのがこれ。

LES FLEUR/4hero

一昔前まで、音楽を作る人は特別な存在だった。でも、現在はパソコンという楽器があれば誰でも作れてしまう。ありふれた、なんでもないことだ。

楽曲もデジタル化が進み、売り上げはパッケージ商品を上回ったそうだ。CDショップへ行くと「ここは音楽の墓場か?」と思えるくらいおびただしい量のCDが並ばされている。

なんだかジンルイが築いた文化の成れの果てのようだ。

物質の余剰はある一点を境にして逆流を開始する。

それはジンルイだけの経済サイクルの中に陥れられた音楽が、本来の輝きを取り戻すことでもある。

遠い昔、耳という器官は外敵から身を守るための防衛装置だった。

そして長い年月をかけ、外部からの危険信号としての音を、楽しむための“音”に進化させた。

それは自然の調和から逸脱した人間としての崇高な“遊び(楽)”だった。

いつの間にやら、その崇高さ、神聖さを失い、ただの商品になり下がってしまったのだ。

本当は「現実の自分自身を超越するための媒介者」であり、世界総体の摂理から逸脱してしまったジンルイの叫び声であり、回帰のための一瞬のキラメキを生む「得体のしれない何か」だったのだ。

参照:https://youtu.be/6vF9M2NrPTw